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2011.3.7

日米友好の花木
ハナミズキが日本に導入された経緯については、もはや一編の物語といってもよいほど
よく知られています。
それは、1912 (明治45)年、当時の東京市長、尾崎行雄がアメリカのワシントンDCに3000本のサクラの苗木を贈り、
3年後、その返礼としてアメリカ政府から40本の白花のハナミズキが贈られたことに始まります。
日本から渡ったサクラはワシントンDCの公園にある池のほとりに植えられてしっかり根を張り、
毎年サクラ祭りが開催されて、全米に知られるほど有名になりました。
一方、アメリカ生まれのハナミズキは、東京都内の小石川植物園や都立園芸高校、
あるいはいは農林省興津支場などに植えられました。
小石川植物園の原木は高さ8m以上になり、今でも毎年白い花を咲かせています。
その後、1917年には紅花種の甫13本とタネが寄贈されました。
1992年にはワシントンDCで 「80周年記念サクラフェスティバル」 が、
そして1996年には東京の憲政記念館で「ハナミズキ80周年記念フェスティバル」 が開催されました。
80年の年月と両国の戦争体験を超えて、ハナミズキは日米友好のシンボルとして、
今なお語り継がれているのです。
名前の由来
ハナミズキは、アメリカ東部の温暖な地方からフロリダ、テキサス、メキシコ北東部までの
広い範囲に自生しています。アメリカ東部のヴァージニア州では州花として、南部ジョージア州の
アトランタでは市花として、いたるところで目にすることができます。
アメリカでは、樹皮を煎じた汁を犬の皮膚病治療に使うためDogWoodと呼ばれています。
日本では、同じミズキ科のヤマボウシに似ているのでアメリカヤマボウシと名づけられ、
また、花の美しいミズキという意味でハナミズキと呼ばれています。
剪定と管理のポイント
ハナミズキは枝が横に広がる傾向があります。ここでは標準的な広さの庭で楽しめるよう、
樹形をコンパクトに保つための勇定と、管理のポイントをご紹介します。
水やり
植えつけ後、花が咲くころから新芽が固まる期間(4月中旬から5月末) と
夏場の乾燥期は、水切れに注意します。水が不足すると花つきが悪くなり、
枝枯れを起こして樹勢が衰える原因となります。
肥料
花後、5月から6月初旬までに、樹冠(枝の広がりの先端が描く円) の下に一握りほどの緩効性化成肥料を施します。
11月から12月にも同量を施します。
剪定
11月中旬から3月中旬の落葉期には、比較的強い努定ができます。
ただし、花芽を残して剪定します。ハナミズキはほうっておくと樹冠が横に広がりやすいので、
横に伸びた枝を切り、全体に日が当たるように円錐形に仕立てます。
幹の先端は、若木のうちに、まっすぐに伸びた1本を残して早めに剪定すると、よい樹形になります。
また、立ち枝や強く徒長した側枝は、つけ梶から切ります。
植えてから何年もたつと、横に広がり内側に枝があまりない状態になることがあります
その場合、落葉期に強剪定をしてコン。コンパクトに仕立て直すのもよいでしょう。
ただし、太い枝の切り口には剪定時切り口塗布剤を塗っておきます。
6月から7月には、特に伸びすぎた枝を軽く剪定するだけにとどめます。
病害虫の防除
6月上旬から9月にかけて、うどんこ病 (葉に白い粉状のものがつく) や輪紋棄枯病(葉に褐色の小斑点が出て落葉す る)、
アメリカシロヒトリ (葉を食害する)などが発生します。病気は殺薗剤、害虫は殺虫剤で防除し、病気の葉は焼却処分します。

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