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2008.7.7

深山の女王。
ケマンソウは本来、大型の宿根草です。シヤクヤクと同じように太い根が何本も伸びて、
短い成長期にできるだけ養分を蓄えて、翌年の開花に備えます。
ですから、春に購入した鉢植えは早めに植え替えや植えつけを行い、
夏がくる前に根を十分成長させることが大切です。
植える場所の選択やコンテナの寄せ植えの際に考慮したいことは、
ケマンソウの地上部が茂っているのは2ヶ月余りと非常に短いことです。
茂っているときの株張り、葉張りは大きいのですが、夏以降はぽっかりと穴があいたように
なってしまいます。
周囲の植物で補うようにしますが、根のスペースは大切なので、すぐ近くには大型の植物は
植えられません。
リシマキアなどのグラウンドカバープランツで覆ったり、夏から秋は日陰向きの一年草類、
インパチェンスやベゴニアなどを植えてみてはいかがでしょう。
用土の量が限られたコンテナでは、なおさら競合しないように注意が必要です。
鉢植えの場合は6号以上、できれば8号ぐらいの大鉢を使い水はけのよい山土
に腐葉土を2割ぐらい混ぜた用土で植え付けます。
庭植えでは、落葉樹の下や建物の東側などの風通しがよく涼しい場所を選び、
30皿程度の深さまでよく耕します。
腐葉土を混ぜ、水はけをよくして新しい根が深く張れるようにします。
コンテナにほかの草花類などと寄せ植えにして楽しむ場合、短期間ならポットのまま
植えつけるとよいでしょう。
そうしておけば開花後に取り出して植え替えを行い、養生させることも可能です。
年間の管理
4月から5月に開花するケマンソウですが、この時期からもうすでに年の準備が始まっ
ています。地上部があるのはわずか2か月間余りで、
この期間のうちに花が咲き、葉を茂らせ、新しい根が成長していきます。
気温が上がり、生育に適さなくなると次第に葉が枯れ、
半休眠状態で夏を越します。この時期に枯らしてしまったと勘違いする人が多いので
注意してください。
秋、涼しくなると地下部の成長が始まり、新しい芽がつくられます。
これが冬を越して、春に開花するというサイクルの繰り返しとなります。
したがって、管理・作業もこのサイクルに合わせて行うことが大切です。
置き場
開花中はできるだけ目によく当てます。
気温の低いうちは日当たりで根を太らせるようにし、生育後半、気温が上がってきたら
明るい目陰に移動させて葉を長もちさせるようにすると、株の生育が進み、
翌年の花も多くなります。
永やり
用土の水はけがよいことは大切ですが、乾燥させると株が弱ります。
鉢植えは、用土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。地上部がない時期も根は生きているので、
乾燥には注意します。
庭植えではほとんど不要でしょう。
肥料
春の生育期にはしっかりと施します。
鉢植えには、規定倍率に希釈した鉢花・草花用の液体肥料を週1回、または錠剤タイプや
大粒の緩効性化成肥料を月2回、7号鉢で10粒ぐらい置き肥します。
庭植えの植え替えを行っていない株には、緩効性化成肥料を軽く一握り(20~30g)株のまわりに
まき、表土を軽く耕して混ぜておきます。
肥料は葉が元気なうちに施すのがポイントで、黄色っぽくなり休眠に向かうころには
もう施しません。夏の間は肥料切れするくらいのはうが安全です。
秋は地下の芽が成長するので、10月から11月に春と同様の肥料を追肥します。
病害虫の防除
排水不良が原因の根腐れや白絹病のほかは、病害虫はほとんど見られません。
置き場によっては、新芽や蕾をナメクジに食害されることがあります。
鉢底に隠れていないかよく注意し、見つけしだい捕殺します。
根詰まり解消のために欠かせい株分け
株をふやす場合や、鉢で根詰まりした場合は株分けを行います。
庭植えでは4~5年間植えっぱなしにしておくことができ、そのほうが大株に育ち見栄えも
よくなります。鉢では2~3年に1回、新しい根がよく伸びるように株分けして植え替えます。
10月~11月または早春に行います。
株を掘り上げると白い大きな芽ができているので、芽をよく確認しながら3~4芽ずつ
つけるようにして株を分けます。
根はもろく折れやすいので、無理してあまり細かく分けないほうがよいでしょう。折れた根は、
株の近くに伏せておくと芽吹いてくることがあります。

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